プロポリス研究所

ユーカリ系プロポリス

プロポリスにはたくさんの種類があります。その中で殺菌・抗菌作用に優れているとされているのがユーカリを起源植物とするユーカリ系プロポリスです。これはミツバチが樹脂を集めてくる際にユーカリの樹脂を含んでいることに由来します。プロポリスの原料の約半分が起源植物の成分からなります。そのため、ユーカリのことを知ることでユーカリ系プロポリスを理解しやすくなります。

ユーカリはどんな植物?

ユーカリはフトモモ科の樹木でオーストラリアが原産地です。コアラの食糧としてもよく知られています。ユーカリは常緑高木で一年中緑色の葉をつけます。

オーストラリアの先住民であるアボリジニは、古くから傷を治すのにユーカリの葉を利用していました。これは単なる迷信ではなく、現代では葉から精製されるユーカリ油には殺菌・解毒作用および鎮痛・鎮静作用があることが医学的に証明されています。殺菌作用だけでなく、精神安定作用や抗炎症作用など、多様な薬効があることが報告されています。実際にユーカリを医薬品として扱う国も多いのです。

これらのユーカリの成分や効果はプロポリスと大いに関係し、ユーカリが起源植物のプロポリスにも同様の作用があると考えられます。

ユーカリ系プロポリスの特徴

ユーカリ系プロポリスの主な産地はブラジルとオーストラリアです。特徴としては殺菌・抗菌⼒の⾼さです。純粋なユーカリ系プロポリスは濃いブラウンの色をしており、ユーカリ特有の⾹りがあります。味はグリーンプロポリスよりもマイルドなようです。
日本のプロポリスはグリーンの色を重要視されているために、ユーカリ由来のプロポリスと緑色の雑草木のプロポリスを混ぜたものが多く販売されています。したがって、日本には純粋なユーカリ系プロポリスは入ってきていないのが現状です。

ユーカリ系プロポリスの効能

プロポリスの効能を大きく分けると、体調を整えて病気を予防する効果と皮膚疾患への効果、精神安定作用などの心への効果に分けられます。それぞれ具体的にはどのような作用によってもたらせる効果なのか見ていきましょう。

病気の予防

殺菌・抗菌作用、鎮痛・鎮静作用、消炎作用、利尿作用、血圧の降下、血糖値の低下などが報告されています。さらに呼吸器官や消化器官の疾患改善などにも効果があります。

特にユーカリ系プロポリスは他の種類のプロポリスに比べて殺菌・抗菌作用が非常に強いです。この作用によって、ウィルスが原因である風邪やインフルエンザなどの発予防、咳や気管支炎にも活用することができます。

皮膚への効能

ユーカリ系プロポリスは古くから民間療法として皮膚の治療に使われてきました。やけど、湿疹、いぼ、水虫、あせも、帯状疱疹などです。抗炎症作用も高いためニキビ、デキモノにも効果があるとされています。

心への作用

ユーカリの油は精神安定効果があり、アロマテラピーにも用いられます。これは、ユーカリ系プロポリスにも同様の効果があると考えられます。プロポリスの成分であるフラボノイドには自律神経調整作用や鎮静作用があり、イライラを抑えてリラックスさせる効果があるとされています。

さらにフラボノイドには安眠効果もあります。快眠はストレス改善への一番の手段ですので、ストレスを和らげることでもたらされる健康改善にも期待ができるでしょう。

ユーカリ系プロポリスの安全性

ユーカリを起源植物とするプロポリスは安全性が高いとされています。ユーカリには自分の領域を広げるために他植物を排除するという性質があります。この性質によってユーカリ系プロポリスは同属のユーカリの純度が高くなると考えられています。

ミツバチはプロポリスをつくるために同一種類の植物から樹脂を集める習性があります。しかし、それでも多種多様な植物が混生している地帯で樹脂を集めようとすると、ウルシなどの毒性の高い植物からの毒物がプロポリスに混入する危険性も全くないとは言い切れません。その点ユーカリ林にはユーカリ以外の植物が少ないため必然的にユーカリの純度が高くなり、他種の植物の物質が混入する可能性が低いため安全だとされているのです。

さらにユーカリは強力な抗菌力を持つため農薬を一切必要とせず、無農薬の安全なプロポリスを供給できるのです。

身体の不調改善にはユーカリ系プロポリス

健康食品であるプロポリスの最大の目的は、人間が生まれながらにもつ自然治癒力の向上です。ユーカリ系プロポリスは自然治癒力を高めて免疫力の向上、病気の予防・回復、内臓機能の向上、老化の防止など健康増進に役立ちます。

[出典]
ユーカリ系プロポリスは抗菌力が高い?
https://www.abma-dc.org/antibacterial.html

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